銀座の晴海通りには、様々なブランドのショーウィンドゥが並んでいます。百貨店の1階のショーウィンドウにも、沢山のブランドが軒を連ねています。
その中の1つ、馬車がトレードマークのブランドが、「COACH」です。
特に、女性用のバッグのブランドイメージが強いと思います。COACHは、手作りの高級感があるのも関わらず、他のブランドに比べて購入しやすい価格帯であるため、大人女性に人気のブランドです。
街を歩くと、一日にいくつもの「COACH」バッグと出会うことができます。いろいろな方向を向いた「C」が散りばめられているモノグラム柄のデザインは、独特で、一目で「COACH」の商品だとわかる意匠です。
ここでは、そんな「COACH」を紹介します。
COACHは、どこの国のブランドなの?
COACHは、1941年、アメリカ・マンハッタンにおいて、マイルス&リリアン・カーンと、数人の職人とによって創業されました。当初は、「ゲイル社」という社名だったそうです。
当初は、野球のグローブを作る小さな工房としてスタートしました。その後、ハンドバッグ、バッグと財布などの皮革製品を扱うメーカーとなります。
1960年初頭に、社名が「COACH」に変更されました。このころから、COACHのブランド名が入った商品が販売されるようになります。
その後、COACHは、総合的なファッションブランドとなって、世界に知れ渡っています。
COACHの由来は?
この社名「COACH」の由来は、公式には発表されていません。
由来の1つの説として、「COACH」の由来は、東欧ハンガリーの町コチ(Kocs)にあるといわれています。
コチは、ハンガリーの、コマーロム・エステルゴム県(Komárom-Esztergom megye)にあり、首都ブタペストに程近い街です。
コチは、15世紀に馬車の製造を始めた町と言われています。
コチで製造された馬車には、当時としては画期的な技術・「サスペンション」が搭載されていました。このサスペンションにより、客席に伝わる振動が劇的に緩和されます。
コチで製造されたこのような馬車は、乗り心地に優れ、欧州各国の貴族の間で評判となりました。
それにより、「コチ」は、「馬車」の代名詞というイメージが定着しました。今でも、大きなバスなどは、英語で、「COACH」と呼ばれています。
さて、当時のアメリカでは、「馬車」は、アメリカ開拓時代になくてはならないものであったため、「開拓」の象徴的な言葉として認識されていました。
今までにないものを開拓する、というブランドイメージのために、「馬車」を意味する「コチ」が社名として用いられた、といわれています。
今でも、「開拓」に関連する「革新的」といのが、ブランドイメージとなっています。
馬車のマークについて
「COACH」のロゴが馬車であるのは、上記説の由来もありますが、「大切なもの」である商品をお届けする、という意味もあるそうです。
また、「馬車」には、COACHの商品を、大事なものを運ぶときに使ってください!という願いも込められている、とも言われています。
まとめ
まとめると
A.COACHは、ニューヨークで、革製品のブランドとして創業された
B.「COACH」の由来は公式での発表はありませんが、開拓時代の象徴としての「馬車」と言われている
C.「馬車」には、「大切なものをお届けする」というイメージと、「大事なものを運ぶ際に使ってほしい」という願いとがこめられていると考えられてる
ということが分かりました!
COACHは、名前とロゴとに、手作りの丹精込めた製品を、末永く大事に使ってほしい、という願いを込めている、と言われています。
そんなバッグを、「末永く大事にしようとしている」女性に、ブランドの雑学を交えながら渡すのも、素敵なアプローチの1つであると思います。