生活ネタ

願掛けで髪の毛を伸ばす効果は?タバコ断ちも多いって本当?

人は、夢を見て、夢を叶えるために努力し、その結果成長できる生き物です。

しかしながら、私たちは、どうしてもの時は、願掛けをして、何かにすがりたくなります。

ここでは、そんな「願掛け」について紹介します。




願掛けとは?

「願掛け」とは、広い意味で、神様や仏様に願い事をすることです。

願掛けには、神様や仏様に対して、願いを「宣言」し、迷いをなくする意味があります。

 

願掛けの方法は、願い事の内容に応じて様々です。

例えば、お百度参りなどの神社仏閣に複数回参拝するやり方、水浴び(垢離(こり))、断食、茶絶ち・塩絶ちのような特定食物に対する断食、毛髪や写経、絵馬などの奉納などを挙げることができます。

 

受験生であれば、漫画断ち、ゲーム断ち、恋愛断ちなどといった願掛けもあります。

 

やり方は違っても、これらは、心身を清浄かつ堅固にし、その上で自身に苦行を課す、という点では共通しています。

それにより、神様、仏様に、自身の願いに対する真摯な姿勢を伝えるのが目的です。

髪の毛を伸ばすのは効果あり?

髪には、神様が宿る、と言われています。

そんな髪に対して、「願いが叶うまで、髪を切らない!」という願掛けをする人がいます。

 

髪の毛を伸ばしていると、その日々を実感することができます。

 

また、長い髪は、お手入れも大変です。ウザったい長髪から早く解放されたいがために、願いを叶えることに邁進できるのかもしれません。

 

逆に、今はあまりありませんが、髪の毛を切り、それを身体の一部として寺社に奉納する願掛けもあったようです。

 

京都の東本願寺には、女性の髪を麻と一緒に編んだ「毛綱」が展示されています。

展示されている毛綱は、長さ69m、太さ約30cm、重さ約375kgであるそうです。かなりの量の髪が含まれていることが伺えます。

タバコ断ちも最近増えている?

面白い話があります。

「男はつらいよ」で寅さん役を演じた渥美清さんは、駆け出しのころ、どうにかして売れたい!と思い、神社に行き、

「大好きなタバコを今後一生吸いませんので、仕事をください」

と願掛けをしたそうです。

その後、願いが通じたのか、寅さんをやってみないか、という話が渥美さんにあったとのことです。

 

そもそも「断ち物」は、禁欲とも呼ばれ、願掛けを強められるという民間信仰です。

古くは、女性や肉などの信仰対象の嫌うものを絶ち、身を清める意味合いが強かったようです。

 

そして、タバコが好きな人は多く、健康も考えると、断ち物の対象としては選ばれやすいのではないかと思います。

 

なお、渥美さんのように、「一生止めますから」という願掛けを、「一生のお願い」ともいうようです。小さい子供の「一生のお願いだから、これを買って!」という使い方は、間違っていたのですね。

まとめ

つまり、

  • 願掛けは、神様仏様に、自分の願いを宣誓し、迷いをなくすことである
  • 髪の毛を伸ばすという願掛けもある
  • タバコ断ちなど、禁欲は願掛けを強める効果があるといわれている

となります。

 

願掛けをしただけで満足し、何の努力もしなければ、願いを叶えることは難しいと思います。あくまで、願掛けは、迷いをなくする行為です。努力は人を裏切りません。渥美さんも、努力をされていたからこそ、寅さんに抜擢されたのです。

 

また、禁欲の願掛けについては、好きなものを我慢することに対して頑張ってしまい、本来の願いを忘れては意味がないと思います。それこそ、本末転倒。好きなものを我慢までしてこんなに頑張っているのだから、願いは叶うさ、というポジティブな気持ちになるのが大事だと考えます。

 

願掛けを上手く利用(?)しつつ、誠実に努力をして、願いを叶えましょう。




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