木村拓哉が主演の『HERO』は、2001年に「月9」枠で放送され、その後2006年に単発ドラマ、翌2007年には劇場版、さらに、2014年に続編が連続ドラマと翌2015年には劇場版第2作が制作された。
今回はそんな2015年に公開された劇場版のあらすじをご紹介していこうと思います。
※ネタバレ注意です
ドラマ・映画で大ヒット
この『HERO』は2001年1月〜の連ドラに始まり、2006年にスペシャル、2007年に映画、2014年7月〜の連ドラシーズン2と続き、2015年劇場版第2弾に至っています。
2007年の映画第1作についての詳細は下記リンクをご参照ください!
HERO(2007年映画版)、あらすじ・ネタバレを知るならココ!!
これだけの人気シリーズに成長したきっかけは、当然のことながら視聴率が全話30%を超えた最初の連ドラにあったようです。
では、なぜドラマ『HERO』は大ヒットしたのでしょうか。
ドラマ『HERO』が大ヒットした理由のひとつは、まずは主演が木村拓哉さんだったことにあります。
1996年『ロングバケーション』で主演して以来、1997年『ラブジェネレーション』2000年『ビューティフルライフ』と、平均視聴率はいずれも高い数字を残していました。
連ドラの初回視聴率というのは、確かに主演の人気や知名度によるところが大きいですが、2001年の『HERO』は、関東地方で全話30%を超え平均視聴率が34.3%にもなり、木村拓哉主演作ということで見始めた人も多かったようですが、見続けたくなるだけの”魅力”が作品自体にあったということになります。
木村拓哉さん演じる型破りで正義感の強い検察官と、松たか子さん演じる一見生真面目だがどこかとぼけたところのある検察事務官のコンビの捜査活動を、同僚検事たちの巻き起こすコメディを交えて描かれ、決して恋愛ドラマではないのに、ふたりの関係を想像するだけで楽しくなってくる。
シリーズを重ねるごとに、登場人物たちが生きていたであろう時間経過が、描かれなくても想像できるようになり、その視聴者の想像が当たっても当たらなくても楽しめるのが、優れたシリーズもので、まさにこれが『HERO』のヒットに繋がったのでしょう。
映画2015までの主なあらすじ
『HERO』は、木村拓哉さんが“中卒”で“スーツを着ない”型破りの検事・久利生公平を演じた人気シリーズ。
東京地方検察庁城西支部を舞台に、正義感は強いがどこか浮世離れしている検事久利生公平が、毎回あの手この手で事件の真相を導き出す内容。
久利生と松たか子さん扮する雨宮の名コンビ、さらに八嶋智人さん、小日向文世さん、大塚寧々さん、阿部寛さん、勝村政信さん、田中要次さんらが演じる個性豊かなキャラクターが人気を博しました。
そして、特別編は、久利生検事が本編で転勤した石垣島から北海道を経て、山口県の海沿いの企業城下町・虹ヶ浦にある山口地検虹ヶ浦支部に赴任し、そこで起こった殺人事件を担当することを主軸に描かれています。
出演陣は久利生検事以外のほぼ全員が特別編だけのオリジナルキャストであり、本編のレギュラーメンバー達はほんの数分しか登場していません。
その後、2014年の第2期には設定としては前作の「続編」となりますが、久利生の“相方”となる事務官が北川景子さん扮する麻木千佳に交代となったほか、久利生以外の検事がすべて入れ替わりました。
一方で、城西支部の部長検事だった牛丸豊が東京地検の次席検事に“出世”したという設定で登場するほか、事務官の末次、遠藤、警備員の井戸、バーのマスターなどは前作からの続投となっています。
第1期のレギュラーも何人かはゲスト出演している内容。
ネタバレ
今回、久利生検事が担当する事件は「交通事故」しかし、調査を進めていくうちに亡くなった被害者・三城さえこに不審な影が見え始める。
①事故現場はネウストリア公国大使館のすぐ裏手。
事故当日、被害者はネウストリア人と思われる外国人男性と接触していた(東京)
②パーティーコンパニオンである被害者は偶然、暴力団の秘密の会話を聞いていて、別事件の証人になる予定だった(大阪)
大阪から合同捜査のためにやってきた検事はなんと雨宮だった。
はたして事件の真相は?
大使館は捜査の及ばない「治外法権」の地。
強引に捜査を進める久利生は日本の外務省からも目をつけられる。
そんな矢先、事件捜査中の久利生と千佳にいきなりダンプが突っ込み、周囲の人間を庇った久利生ははねられたが、幸い軽傷だった。
城西支部のメンバーと雨宮は、一致団結して多方面から事件の捜査を開始。
反撃が始まった。
久利生は外務省・欧州局長の松葉に一連の事件のあらましを語り、松葉は渋い顔をしていたが、ネウストリア公国のトップであるローラン大使に話を通してくれることに。
違法薬物の取引に関わっていたのは大使館のNO.2であるヴェルネ公使と腹心のコールマン。
ローラン大使は正義に則りヴェルネを自国に強制送還、コールマンを日本の法律で裁かせることを承諾してくれた。
コールマンはネウストリア公国で裁かれることになるそうだ。
久利生の担当だった被疑者の徳本(三城をひいた人物)は、無関係かつ不可抗力だっため不起訴。
事件は一件落着となったのだが…。
久利生と千佳はネウストリア公国にいた。
最後まで事件を調べつくすため、強制送還されたヴェルネに会いに来たのだ。
『HERO』では、久利生公平と雨宮舞子の関係がひとつの見所になっている。
決して恋愛ドラマではないのに、ふたりの関係を想像する。
これも第1シリーズでさまざまな事件を捜査しながら、いかにふたりが信頼しあっているかを描いていたからこそ。
しかし、最後までくっつかなかった雨宮と久利生ですが、はたしてこの先の展開はあるのか…。
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