タイトルにもあるように、米倉涼子演じる翔子は「元」弁護士。
なぜそんな彼女が弁護士としての資格を奪われ、それでも、弁護士事務所を立ち上げることになったのでしょうか?
そのヒントがちりばめられた初回を振り返ってみます!
1.リーガルV小鳥遊翔子について
小鳥遊翔子は、人使いが荒く、かなりの気分屋。
痴漢の冤罪事件は勝ち目がないと全くあてにしていなかったはずが、駅弁のご褒美と、弁護依頼人が一流企業の資本となる人間であると知り、目の色を変え、すんなりと引き受けてしまいます。
そんな現金な翔子ですが、やると決めたら曲げません。
そんな仕事に対する誠実さや芯の強さに惹き付けられてしまいました。依頼人である安田は、裁判の勝ち目がなく、会社からは解雇されると知り、一度弱気になってしまいます。
しかし、翔子は、そんな安田に「人生には踏ん張らなきゃいけないときがある」「白旗をあげちゃいけないときがある」と叱咤します。
その強い言葉は、観ている方も背中を押される気持ちになり、勇気さえもらえました。
2.なぜ”元”弁護士なのか
翔子はなぜ元弁護士なのでしょう?
その全容はまだ明らかではありませんが、ヒントはあります!
ドラマの冒頭で、同じ弁護士事務所にいた同僚が翔子の姿を見つけ、ぼやきます。
「海外に逃亡したはずじゃ…」
また、元検事で翔子と戦ったことのある大高は「暴力団がらみで弁護士を辞めた女だ」といいます。
どちらの言い分も正しいとすれば、暴力団がらみで、海外に逃亡したことになりますが、常に強気で、知性もある彼女が、そんな汚点を残すとは考えにくいですよね。
しかし、元々所属していた弁護士事務所との関わり合いから見ると、円満退社ではなかったことは明らかです。
またその弁護士事務所で上司であった天馬は、彼女が再び活躍していると知り、どこか忌々しいと感じている様子でした。同僚からは憎まれているような感じも受けます。
謎は深まるばかりです。
3.鉄ヲタって本当?
翔子はなんと鉄ヲタという見た目からは全く想定できない意外性あるギャップがあります!
鉄道バーで駅弁をむさぼりながら、鉄道模型に目をキラキラさせる翔子。
ポチと呼び、使い走りのような扱いを受ける青島にさえ、駅弁をつけると言っただけで、すぐに言うことに従うのです。
そんな子供のような素直な一面は、そのスマートでセクシーな見た目からは想像がつかない可愛い一面だなと思いました。
しかも今回の裁判の舞台は、電車内。鉄道専門家として証人にも立ち、その知識で裁判を見事なまでに逆転します!
完全に勝ち目がないといわれていた裁判を大逆転勝利でおさめる翔子の姿はかっこよくて、爽快です!
まとめ
初回から、疾走感あふれる展開の早さで、裁判を逆転し勝利に導く…見ていて気持ちがいいドラマです!
また、脇を固める人たちもかなり個性豊か。経歴も能力もバラバラで、統一性のかけらもないのですが、そこがどこか人間臭くて、憎めないのです。
弁護士事務所の代表を務める京極は、ペーパー弁護士で、弁護士としてのキャリアは全くなく、何一つ活躍できそうもありません。しかし何となく弁護士事務所の雰囲気を出す為に、その強面な見た目で選ぶという翔子の人選は、彼女の荒っぽい人間性が出ていますが、そこにはおそらく彼女なりの知性と戦略があるのでしょう。
翔子との関わりを通して、この事務所がどのような力をつけていくのか、楽しみですね!
そして今回の裁判で翔子は、単に勝利を納めただけに留まらず、安田の会社に更なる問題提起をします。その会社のバックには翔子の元同僚が弁護士についていて、このバトルはさらに根深くなっていきそうです!