料理などで砂糖と使い分けられる氷砂糖。
また、お菓子として食べられることもある氷砂糖。
皆さん、砂糖との違いはご存知ですか?ここでは、氷砂糖について考察していこうと思います。
氷砂糖と砂糖の違いは?
砂糖は、ショ糖(スクロース)を主成分とする物質です。スクロースは、ブドウ糖と果糖とから形成されています。果糖は甘みが強いので、果糖の割合が多いほど、甘みが強い砂糖となります。
氷砂糖は、そんな砂糖の一種であり、純度の高いショ糖の大きな結晶です。見た目が氷に似ているので、「氷砂糖」と呼ばれています。「氷糖」とも呼ばれます。
つまり、氷砂糖と普通の砂糖との大きな違いは、「純度」及び「見た目」です。
ちなみに、大きさも形も不定な氷砂糖をロック氷糖、四角や八角でほぼ同じ大きさをしたものはクリスタル氷糖というそうです。
氷砂糖の使い道!
氷砂糖は、それよりも純度の低い普通の砂糖よりもゆっくりと、水などの溶媒に溶けていくという性質があります。
これは、結晶が大きいためです。
氷砂糖は、食材と共に溶媒に入れておくと、ゆっくりゆっくり溶けながら、食材へ甘味を浸透させます。
ショ糖の濃度が高くなると、浸透圧が高くなります。浸透圧が徐々に高くなることにより、食材の旨味やエキスを溶媒に抽出させやすくなります。
つまり、食材を漬け込む料理での使用に適しています。
例えば、梅酒を家庭で作る場合には、氷砂糖を使います。
そのおかげで、アルコールに梅のエキスをしっかりと溶け出させることができます。普通の砂糖を使っても、同じような梅酒を作ることはできません。
また、氷砂糖は、お菓子のように、そのまま食べることができます。氷砂糖は、体内に非常に吸収されやすい性質を有しています。
そのため、疲労回復にはもってこいの食材です。
また、脳のエネルギー源は、ブドウ糖です。砂糖はブドウ糖を含んでおり、氷砂糖は純度の高い砂糖なので
氷砂糖の接種は、脳への効率的なエネルギー補給となります。
そして、氷砂糖を摂取すると、セロトニンという物質が生成されます。
このセロトニンは、気持ちを落ち着ける効能を有しています。そのため、不安な気持ちやイライラしているときに氷砂糖を摂取すると、これらを解消することができます。また、緊張をほぐすこともできるといわれています。
賞味期限はどのくらい?
砂糖自体は、通常の保存状態では、腐敗や品質劣化の心配がありません。
そのため、砂糖は、品質が非常に安定した長期保存が可能な食品です。ですので、砂糖自体には、賞味期限はありません。法律上も、製造年月日や賞味期限表示の義務ないのです。
砂糖の賞味期限は意識したことがありませんでしたが、賞味期限がないということは初めて知りましたね~。
ちなみに砂糖の一種である氷砂糖にも基本的には賞味期限がありません。
ただし、他の成分が添加されている場合などは、賞味期限があるので、注意が必要です。
まとめ
つまり、氷砂糖は
・純度の高い、砂糖であり
・漬け込む料理での使用に適している
・疲労回復、脳へのエネルギー補給、リラックス効果がある
・添加物がなければ、賞味期限はない
という特徴があります。
添加物のない氷砂糖は、賞味期限がなく、上記効能があるので、非常食としても優れています。そして、他の栄養素がなくても、ある程度の空腹感を満たすことができます。
そのため、ダイエットなどに意外と使えるのかもしれません。
ただ、高純度の砂糖であるがために、過剰摂取を起こしやすいのに加え、体が慣れてしまうと補給信号が出てしまうという、悪い影響もあります。
どんなに体にいいものも、過剰摂取とならないように、適切な量を摂取することが大事であると考えます。