こんにちは、しんじゅです!
今回レビューしていくのは
「ラ・ラ・ランド」
です!
ネタバレあり&なしで分けているので好きな方から読んでください!
公開年 2017年
評価 ★★★★★★★★★★ 10/10
あらすじ
主人公は売れない女優ミア。
彼女は何回もオーディションを受けるもパッとせず、アルバイトをしながら夢を追う毎日。
一方、売れないジャズピアニストのセバスチャンもジャズピアニストとして成功するよりも早く身を固めろと言われ、夢を追うか諦めるか、悶々とする毎日。
ある日、ミアは同じく女優を目指すルームメイトたちに連れられ、ハリウッドのパーティーに参加します。
ちなみにパーティーで流れていた曲はこちらです↓
しかし、パーティーはいまいち、車はレッカーされてしまい、徒歩で家まで帰ろうとします。
そんな時に、通りかかったバーからピアノの音楽が聞こえます。
このピアノを弾いていたのがセバスチャンです。
しかし、セバスチャンは契約した通りの曲を弾かず、その場でクビにされてしまいます。
ミアはバーの中でピアノを弾くセバスチャンに声をかけるのですが、彼女を無視して外へ出ていってしまいます。
ある日、ミアは再びパーティーに参加するのですが、その時にバンド演奏していたのがセバスチャンです。
その後2人はパーティーを離れ、夕焼けの見える場所でお互いについて語り合い踊りを楽しみました。
二人が踊ってるシーンはこちら↓
そして後日、再びミアは自分の働いているコーヒーショップでセバスチャンに出会うのですが、、、、
感想
私はこの映画を映画館に3回見に行きました。
ミュージカル好きな人なら間違いなくオススメできる作品です。
この映画は、ミュージカルファンが「ミュージカル映画のこういうところが好きなんだよね!」というものを全て詰め込んでいます。
監督はデイミアン・チャゼルという映画「セッション」で有名になったデイミアン・チャゼル監督です。
私はミュージカル映画が大好きなのですが、デイミアン・チャゼルの熱量には負けてしまいますね。笑 彼のミュージカル映画への愛が映画を見てるとひしひしと伝わってきます。
なぜかというと、ミュージカル映画大好きな人にしか分からない、過去のミュージカル映画のオマージュシーンが盛りだくさんだからです。
私が確認しただけでも
・ロシュフォールの恋人たち
・雨に唄えば
・Shall we dance
・ウエスト・サイド・ストーリー
・ムーラン・ルージュ
・踊るニューヨーク
などなど、こんなにあります!
おそらくこれ以上はあります!
監督のデイミアン・チャゼルは誰よりもミュージカル映画が大好きでDVDが擦り切れるくらい何回も見てるんだろうなと映画を見て感じました。笑
そして時代は現代なのに昔を感じさせるような世界観はデイミアン・チャゼルならではだと思います。
もう一度言います!ミュージカル映画が好きな人なら確実に見るべき作品です!
そしてこの映画がヒットした要因の1つに、間違いなく音楽が挙げられます。
この音楽を担当しているのが、デイミアン・チャゼルがハーバード在学時の友人であったジャスティン・ハーウィッツです。
彼は映画「セッション」でも音楽を担当していることで有名ですね。
ミュージカル映画は以前ヒットした音楽を使ってさらにヒットするってパターンがあるのですが(ムーラン・ルージュとか)、この「ラ・ラ・ランド」は全てがオリジナルです。
オリジナルでここまで人気になるって本当にすごいです。
そのほかにも衣装・カメラワーク・振り付けなどたくさんのこだわりを詰め込んだ映画「ラ・ラ・ランド」。
一度見終わったらもう一度見たくなる王道ミュージカル映画ですのでぜひ見てください!
ではここからネタバレです!
ネタバレ&考察
日本人の出演者が出ている?
実はラ・ラ・ランド
日本とのハーフの方が出演しています。
チョイ役とかではないですよ。ちゃんとセリフもあります。
その方が女優はソノヤ・ミズノさんです!
以前「ハートビート」という映画で
この人踊り上手いなー。
と思ってた人が実はソノヤさんでした。笑
ちなみにハート・ビートの時はバレリーナを演じていました!
ラ・ラ・ランドの黄色のドレスを着たシェアハウスの友達を見て
あれ?この人どこかで…
と思って調べてみたらドンピシャでしたね。笑
彼女は日本とイギリスのハーフです。国籍はイギリスなので日系イギリス人ですね。
エンドロールにもばっちり日本名が書いてあったので
まさかハリウッド映画に日本人が?!
と皆さん思ったはずです!
彼女は日本でユニクロのCMにも出たり、美女と野獣にも出演しているので
これから売れるであろう要チェックな女優さんですね!
パーティーでミアがバンドにリクエストした曲は?
プールサイドでのパーティーのシーン。
ここでミアはバンドとしてパーティーに参加しているセバスチャンを見つけ、彼らに曲をリクエストします。
それが
「I Ran」
です。
これはラ・ラ・ランドのオリジナル曲ではなく、「ア・フロック・オブ・シーガルズ」という1980年代のバンドの曲です。
セバスチャンはこの曲をリクエストされたあと、めっちゃ嫌な顔してましたね。笑
なぜ、この曲をリクエストする場面を入れたかったかと言うと
「主人公ミアはこんな曲をリクエストしちゃう、少しユーモアのある子なんです」
というところを印象付けたかったんだと思います!
アメリカ人からしたら、この曲を女の人がリクエストするのは少しおかしいと感じるのかな?
ミアの結婚相手は誰?
ミアの結婚相手についてですが、彼は中盤で出てきたミアの元カレです。
彼の名前はグレッグです。
ミアにディナー中逃げられ、そのミアは他の男と付き合っていたのにまさか復縁していたとは驚きです。
ちなみに演じるのはフィン・ウィットロックです。
あまり出番はなかってのですがけっこうかっこいい俳優さんです。
ラ・ラ・ランドのほかにはブラッド・ピッドが出演している
「マネーショート」
にも出演していますね!
結末について
この結末じゃないとラ・ラ・ランドはここまで売れなかったでしょう。
ほとんどのミュージカル映画はハッピーエンドです。2人が出逢い、歌って踊って、喧嘩をしながらも困難を乗り越え、最終的にはハッピー。
そして映画のタイトルは
ラ・ラ・ランド。
実際に英単語が存在していて
現実離れした世界、おとぎの国
という意味です。
だからですね、2人は夢も恋も叶えて最高に幸せに暮らしましたとさ!になると思ってしまうのです。
しかし現実はそう甘くない。
2人は愛する人のために「夢」を犠牲にすることはできませんでした。
ミアは女優
セバスチャンはジャズピアニスト
お互いがお互いの道を交わることなくまっすぐと進みます。
そしてこの映画は残酷にも
「もしもの世界」
を見せるのです。
もしあのまま付き合ってたら
こんな家に住んでて、こんな場所に行って、こんな子供を産んで、、、
もう一つの選択をした世界をミュージカル要素ふんだんにぶち込みながら演出します。
ラ・ラ・ランドはこの「もしもの世界」が1番の見せ場だと思っています。
なぜかというとこの話の趣旨は
夢を追いかける若者たちの人生
です。
監督はただの恋愛物語にしたくなかったのです。
ハッピーラブラブミュージカルならだれもが想像できます。
監督のデイミアン・チャゼルは「こんなラストのミュージカル映画もあるんだよ」と新しい道を指し示してくれたのではないでしょうか。
まとめ
もう一度言います。
私は映画館に3回見に行きました。笑
この言葉を信じて見に行ってくれる方がいたらとても嬉しいですね。
今日はこの辺で!