こんにちは、しんじゅです!
今日紹介するのは
「名探偵コナンから紅の恋歌」
です!
ネタバレあり&なしで分けているので好きな方から読んでください!
公開年 2017年
評価 ★★★★★★★★☆☆ 8/10
あらすじ
コナン達一行は小五郎の付き添いで皐月会が主催する大会「高校生皐月杯」が行われる日売りテレビを訪れます。そこでコナン達は西の高校生探偵服部平次と服部の幼馴染遠山和葉と出会います。そして彼らはリハーサル収録を見学した後、控え室で百人一首の高校生チャンピオン大岡紅葉に出くわします。
彼女は平次を見るなり
会えるんやないかと思てました。ウチの未来の旦那さんに…
と涙を浮かべながら話します。
その頃、大阪府警には読売テレビに対する爆破予告が届いてました。読売テレビでは避難が始まり、平次たちを避難しますが、和葉の友人の未来子が取り残されてることに気づき、引き返します。
平次達は未来子を見つけ、非難しようとするのですが、大きな爆発が起こり平次と和葉はビルに取り残されてしまいます。
それを聞いたコナンはなんとか助けに行こうと模索するのですが、、、
重要キャラクター
服部平次
西の高校生探偵。コナンの正体を知っている数少ない人物です。剣道が得意だが今作においてかるたも得意だったことが判明しています。
遠山和葉
服部の幼馴染。ヤキモチ焼きな性格で服部に行為があります。蘭と仲が良く、蘭同様彼女も武道に長けています(柔道)。
大岡紅葉
今作において初登場のキャラクター。百人一首の高校生チャンピオンでお金持ち。服部を昔から知っているようで彼のことを「未来の旦那さん」と言っています。
枚本未来子
和葉の友人で百人一首の団体「皐月会」に所属しています。和葉が百人一首の大会に出たのは彼女が読売テレビの爆破の際に怪我をしてしまったからです。
阿知波研介
皐月会の会長。妻である皐月の死後に皐月会の会長になりました。
阿知波皐月
阿知波研介の妻。皐月会の初代会長だったが、3年前に病死しています。
感想
迷宮の十字路がちらつきます。笑
なぜか服部が主役の時は、和風コンセプトな映画になりますね。笑
彼らが関西出身だからなんですかね?
そして今回の映画のキーワードは
「百人一首」
「大岡紅葉」
です。
大岡紅葉は実は映画オリジナルキャラクターではありません。
以前アニメで放送されたポアロの殺人未遂事件の時もチラッと出ています。そして漫画の方では新一達が京都に修学旅行に行く話でも登場します。
確かに彼女は映画だけではもったいないキャラクターですね!まだ謎も多いですし。
そして彼女の武器が百人一首です。
ちなみにタイトルの「から紅の恋歌」の“から紅“は百人一首からきています。
「ちはやぶる神代もきかず龍田川
から紅に水くくるとは」
という百人一首です。
意味は
「いろいろなことが起きていた昔の神様の時代でさえ、聞いたことがない。龍田川がこんなに美しく紅色に染まることを」
という意味です。
要するに美しい恋歌という意味で解釈して良いかと思います!
他にも前作の「純黒の悪夢」を映画館に見に行ったらエンディング直後に服部が
「しのぶれど色に出にけり我が恋は
物や思ふと人の問ふまで」
と読み
「しのぶれどっちゅうわけか…」
と言ってます。
この”しのぶれど”は隠してもという意味です。
“人に気づかれないように秘めてきた想いなのにバレバレ”というまさに平次と和葉を歌った曲ですね。
百人一首が好きな方、服部と和葉の恋の行方が気になる方はぜひ見てください!
㊟ここからネタバレ!
ネタバレ&考察
蘭と新一の句について
映画内で、蘭は新一に向けて百人一首を送りましたね。
「めぐり逢ひて見しやそれともわかぬ間に
雲隠れにし夜半の月かな」
訳すと
久しぶりにあなたに会えたのに、あなたかどうかわからないうちに、慌ただしく帰ってしまいました。夜半の月が雲間に隠れてしまうように
蘭はいつも新一の帰りを待っています。
久々に会えたとしてもまたすぐどこかに行ってしまう新一に向けての歌にぴったりですね!
そしてこれを読んだ新一は
「瀬をはやみ岩にせかるる滝川の
われても末に逢はむとぞ思ふ」
と返しています。訳すと
愛しいあの人と今は別れ、でもきっといつかは出会えるでしょう
という意味です。
蘭はこの句を読んだ時、意味を忘れてしまっていたのが残念ですが。笑
舞台はどこ?
コナン達は最初にテレビ局に向かいました。
コナンくんがスケボーで大ジャンプするシーンもここですね。
このテレビ局はモデルが実際に大阪に存在します。それが
「読売テレビ本社ビル」です。
画像を検索していただければわかるのですが、ちゃんとコナンがぐるんぐるん回ったアンテナもあります。笑
実際近くに川も流れているのですが
コナンはこんな距離飛んだの?
って思うくらいに道の幅が広いです。笑
そして和葉が出場した百人一首の大会のモデルになったのが京都の嵐山にある「小倉百人一首殿堂時雨殿」です。
百人一首の多様な世界を体感できるミュージアムです。
かるたをはじめとした百人一首に関する貴重な資料の展示のほかにも
100体の歌仙人形や歌詠みのシーンをジオラマでリアルに再現されてるらしいです。
百人一首がメインのこの映画にはピッタリの舞台ですね。
犯人の動機は?
犯人は皐月会の阿知波研介でしたね。
そして気になる動機なのですが
妻である阿知波皐月をかばうためでした。
5年前、名頃鹿雄は皐月に百人一首を挑んできました。
そして名頃は試合に圧勝してしまうんですね。
名頃鹿雄自体は、皐月にあこがれを抱いており、自分の強さを認めてもらいたいため試合をしに行ったのですが
あまりのショックに阿知波皐月は名頃を殺害してしまいます。
そして皐月は気を病んで死んでしまうのですが、殺害したときの百人一首(皐月杯で使われるもの)に血が飛び散ってしまったせいで、次々と犯人に気付き始める人が出てきたのです。
阿知波研介は妻の秘密を悟られないために、妻の名誉をまもるためにと次々と口封じに殺害したのです。
名シーンは?
もちろん
和葉を救出に来た平次がバイクに和葉を乗せて脱出するシーン
ですね!
「手ぇ離したら、殺すぞ」
平次の「殺すぞ」発言はこれで2回目ですね。笑
ちなみに1回目は人魚伝説の話の時、2人とも崖から落ちそうになって、和葉は平次を助けようとして矢で平次の手を突き刺します。
そのときにも
「動いたら殺すぞ、ボケ!」
と言っています。不器用すぎる。笑
迷宮の十字路が好きな方
平次と和葉の恋の行方が気になる方はぜひ見てください!
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