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獣になれない私たち呉羽(菊地凛子)の演技力は?過去作品の評価について

 

今作品で、晶や恒星がまさに獣になれないタイプとして描かれている一方、その対照的な存在、つまり獣になれる人として、登場するのが菊地凛子さんが演じる呉羽です。

どのような場面でも自分のことを第一に考える一見ワガママで強情にみえる彼女ですが、そこには彼女なりの価値観や採算があり、芯のある強さも垣間見られるため、晶が彼女に惹かれ、模倣してしまうのは同じ女性として、とても共感できます。

そんな憧れの女性を、単に言葉やファッションだけでなく、声色や表情などの細かな所作にそのエッセンスを散りばめる菊地凛子さん。

その演技力の高さはこれまでどのように評価されてきたのでしょうか?振り返ってみましょう!




菊地凛子の演技力は上手い?

菊地凛子さんといえば、テレビドラマで活躍されている印象はあまりありませんが、以前から知名度の高い女優さんの一人ですよね。

やはり、演技力は高く評価されているということなのでしょうか。過去の評価について調べてみました。

 

彼女は、所属事務所に頼らず、国内外問わず様々な作品のオーディションに参加し、チャンスを得てきた非常にアグレッシブな女優さんです。

海外の映画作品でも数々の受賞歴があり、彼女の演技力の高さを裏付けます。そして彼女は前述したとおり、テレビドラマや舞台よりも、映画作品に数多く携わってきました。

特に海外での映画作品に携わることは、単に演じるだけでなく、言葉や文化などの壁もあり、より一層、女優としての力が問われます。

しかし彼女はそこで沢山の称賛や表彰を受けてきた経験があります。そのようなバックグラウンドもあり、彼女が演じる呉羽には、どこか説得力が感じられてしまうのかもしれませんね。

 

過去作品の評価について

彼女を一躍有名にした作品といえば、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の映画「バベル」ではないでしょうか。

彼女は聾唖(聴覚障害のある人)の女子高生、綿谷千恵子を演じ、数々の表彰を受けました。助演女優賞として、「放送映画批評家協会賞」、「オンライン映画批評家協会賞」、「全米映画俳優組合賞」、「ゴールデングローブ賞」、「アカデミー賞」でノミネートされただけでなく、「ゴッサム賞」、「ナショナル・ボート・オブ・レビュー」、「ムービーライン」で新人女優賞を受賞しています。

言葉を話せない役でアカデミー賞にノミネートされた女優さんは史上5人目。そんな彼女の快挙は、当時話題となり、ワイドショーでも取り上げられていました。また彼女は「バベル」の作品に出演する前後でも様々な映画作品に、コンスタントに携わってきました。

日本の映画では、「ノルウェイの森」や「空の穴」、「茶の味」に出演。「空の穴」では国際的な映画祭で称賛を浴び、国内外問わずマイナーな作品にも積極的に多く携わり、映画界でジワジワとその地位を確立されてきたのではないでしょうか。

また、「バベル」で演じた綿谷千恵子は聾唖、「ブラザーズ・ルーム」という完全英語の映画ではわずか3語しか話せないという非常に難しい役を演じました。どちらも言葉という媒体をほとんど利用せずに、その役を表現しなければなりません。

更にそれを海外の作品で努めあげた彼女の演技力は、もはや計りしれません。

 

まとめ

今後の「獣になれない私たち」において呉羽が晶や恒星にどんな刺激をもたらすのかとても楽しみですが、そんな呉羽の魅力を引き出す菊地凛子の演技力にもより一層注目があつまります!

また、今作品のような地上波のドラマに出演された経歴が殆んどない菊地凛子さんが、今後女優としての活躍の場をより広げていくのかどうか、彼女の今後の動向も気になります。




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